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【2019年最新版】高校生のバイトの時給は最低賃金以下?正しく給料をもらうためには

いざバイトを始めようとしたときに気になるのは、やっぱり「給料」ですよね。

だけどバイト情報を調べてみると、高校生の時給ってパートと比べると「安いな」と感じませんか?

「この時給って、最低賃金を下回っているのでは?」
「実はブラック企業だったりして・・・」

なんて不安になってしまう人もいるかもしれませんね。

損をしないように最低賃金とはどういったものなのか、一緒に見ていきましょう。




最低賃金とは

最低賃金とは「最低賃金法」に基づいて決められている賃金のことです。
これによって事業者(雇い主)が従業員に支払う賃金の最低限度を国が定めています。

最低賃金の金額は地域によって物価などの生活環境が異なるので、都道府県ごとに定めることになっています。

<2019年10月現在の最低賃金>(2020年9月末まで有効)

   都道府県名
最低賃金時間額【円】
北海道 861
青  森 790
岩  手 790
宮  城 824
秋  田 790
山  形 790
福  島 798
茨  城 849
栃  木 853
群  馬 835
埼  玉 926
千  葉 923
東  京 1,013
神奈川 1,011
新  潟 830
富  山 848
石  川 832
福  井 829
山  梨 837
長  野 848
岐  阜 851
静  岡 885
愛  知 926
三  重 873
滋  賀 866
京  都 909
大  阪 964
兵  庫 899
奈  良 837
和歌山 830
鳥  取 790
島  根 790
岡  山 833
広  島 871
山  口 829
徳  島 793
香  川 818
愛  媛 790
高  知 790
福  岡 841
佐  賀 790
長  崎 790
熊  本 790
大  分 790
宮  崎 790
鹿児島 790
沖  縄 790

最低賃金は毎年、9月から10月にかけて金額が変わります。
必ず金額が変わるということではありませんが、毎年このタイミングで最低賃金がいくらになっているのかチェックしておきましょう。




賃金の換算方法

最低賃金は時間額、つまり時給で決められています。
日給や週給などの場合は、対象賃金額を時給に換算して最低賃金額と比較します。

1.時給の場合:時給≧最低賃金額(時給)
(例)東京都で時給950円で働いている場合、最低賃金を下回っていることになります。
時給950円東京都の最低賃金額958円(※2018年2月時点)

2.日給の場合:日給÷1日の所定労働時間≧最低賃金額(時給)
(例)東京都で所定労働時間8時間、日給10,000円で働いている場合
1時間当たりの時給が1,250円となり、最低賃金を上回っていることになります。
日給10,000円÷8時間=1,250円東京都の最低賃金額958円(※2018年2月時点)

他に月給での算出方法がありますが、高校生では採用されないため割愛しておきます。
ちなみに月給で給料を頂けるのは、正社員や派遣社員などになります。

最低賃金以下でも問題ない場合

最低賃金には、以下の5つの中で当てはまる場合のみ、「最低賃金以下の時給で働かせても良いよ」という減額特例が認められることがあります。

  1. 精神又は身体の障害の影響で著しく労働能力が低い
  2. 試用期間中
  3. 基礎的な技能や知識を得るための職業訓練を受けている
  4. 軽易な業務に従事する(例:妊娠して負担の少ない仕事に変えてもらう)
  5. 断続的労働に従事する(例:マンションの管理人)

高校生が最低賃金以下でも問題ない場合

高校生のバイトで当てはまる可能性が高いものでいうと「試用期間中」になります。
しかし、これは勝手に事業主が「君は高校生だし、慣れない仕事だからこの給料ね!」と簡単に決められるものではありません。

所属している地域の労働基準監督署長を経由して、都道府県労働局長に書類を提出して審査が通ることで初めて最低賃金以下の時給で働くことになります。

高校生も給料はきちんともらいましょう

あなたが今もらっている給料を確認してみてください。
もし最低賃金以下で働いていたのなら、まずは職場の店長に言いましょう。
それでも改善されない場合、近くの労働基準監督署に事情を説明すると改善してもらえます。

バイトを始めた時は最低賃金が800円だったけど、今は850円に上がっている。
だけど自分の時給は830円・・・。
そんな場合でも、本来であれば850円の時給がもらえています。

「お金のことだし、言いにくい」と思うかもしれませんが、あなたが自分の時間を使って一生懸命働いて得る給料です。
言いにくいと感じることはありません。

堂々と自分の権利を主張して、正しく給料はもらいましょう。