調理師・シェフ

20代の調理師が転職に失敗せずに成功するための3つのポイントとは?

20代の調理師は仕事にも慣れてきて、見習いから卒業する時期です。
同時に、今後のキャリアや結婚などを含めた人生設計を考えるタイミングでもあり、ひとつの転換期として転職を考える方も多いと思います。
しかし、調理師の転職は失敗することも多いので、注意が必要です。

今回は20代の調理師が転職に失敗せず、成功するための3つのポイント・注意点を紹介していきます。




20代の調理師が転職に失敗しないためには

転職を考えている20代の調理師の方に重要なのが、まずは「何のために自分は転職するのか」という理由を明確にすることです。
「理由が分かっているから転職したいんだ!」と思う方もいると思いますが、転職の目的がぶれたり、忘れたり、曖昧になったりすることで、転職に失敗する事例が多いです。

たとえばキャリアアップが目的で転職するつもりだったのに、目先の給料の高さに惹かれてしまったために、結局仕事内容が同じで不満に思ったり。
結婚するから家庭と両立するための転職だったのに、近所でもハードワークな職場を選んでしまったりすることも。

このような失敗を避けるためにも、あなたが転職する目的を紙に書き出し、転職活動で迷ったり悩んだときは見返してみるようにしましょう。




調理師の転職理由と目的

20代の調理師の転職理由と目的は、大きく分けて以下の4つに分類されます。

  1. 収入を上げるため
  2. キャリアアップのため
  3. 職場での人間関係の悩み
  4. 仕事とプライベート・家庭の両立

あなたの転職理由は何に当てはまるのか、考えてみましょう。

収入を上げるため

最近では慢性的に調理師不足が続いているため、高い給料で即戦力を募集している飲食店や病院なども少なくありません
20代の調理師は世間一般の仕事と比べてまだまだ給料が低いため、収入を上げるための転職がしやすいとも言えます。

キャリアアップのため

調理師は20代前半は下積みや仕込みが多いですが、最近では戦力としてすぐに調理場に立ってもらいたいと考えている職場が多くなっています
特に20代後半になってくると1人前になり、キャリアアップとして主任などの役職を目指せるようになります。

しかし上司によってはキャリアアップを妨害してきたり、人数が多い職場であればなかなか役職をもらえない場合もあるのが現実です。
20代は、あなた自身を正当に評価してもらえる職場に転職するタイミングと言えるでしょう。

職場での人間関係の悩み

調理師は厨房・調理場という閉鎖的な環境で働く、特殊な職場です。
そのため職場での人間関係は、大きな悩みに繋がることが少なくありません。
どの職場でも人間関係はありますが、特定の人との人間関係で悩んでいるのであれば、思い切って転職することで問題が解決することがあります。

仕事とプライベート・家庭との両立

調理師の仕事は立ち仕事がメイン。
しかも残業や早番・遅番、シフト制と不規則な勤務体制である職場が多いです。
20代後半になってくると、以前より疲れやすくなると同時に、結婚や女性であれば出産も具体的に考え始める時期にあたります。

仕事とプライベート、家族との時間を充実したものにするためにも、転職をすることで両立することが可能になります。




20代の調理師の転職事情とは

20代の転職希望者の調理師は、調理師を雇う側としては歓迎される存在です。
理由としては

  • 若くて体力がある
  • 柔軟に対応できる

の2つが挙げられます。

調理師は立ち仕事が中心であり、しかも食材や調理器具の持ち運びなど重労働が多いので若い調理師に来てもらえると助かります。
また新しい環境や職場にすぐ慣れてくれる以外にも、柔軟な発想力を活かして新メニューの提案も期待できます。

さらに20代後半にもなると調理師としての実務経験も十分に積んでいるため、新人を採用するのに比べると最初から教える必要が無く、即戦力としての働きが期待されます。
そのため、20代の調理師の転職は有利な年代と言えるでしょう。

ただし飲食店やホテル、病院などにとっても欲しい存在だからこそ、「なぜ前の仕事を辞めたのか」を気にする職場が多いので注意しましょう。

「転職してもまたすぐに辞めるのではないか」と敬遠されることのないように、4つのポイントを押さえておきましょう。

  1. 収入が上がるか
  2. キャリアアップできるか
  3. 職場の人間関係が良いか
  4. 仕事とプライベート・家庭が両立できるか

上記のポイントは、あなた自身の言葉で説明できるようにしておきましょう。

収入が上がるかどうか

転職するにあたり、収入が上がるかどうかが最大の関心事である方も多いですよね。
まずは調理師の年代別の平均年収を見て、あなたが今どれだけの給料をもらっているか確認してみましょう。

調理師の年代別平均年収

調理師の年代別平均年収は、以下の表のようになっています。

年代 平均年収
20歳~24歳 263万円
25歳~29歳 299万円
30歳~34歳 335万円
35歳~39歳 361万円
40歳~44歳 369万円
45歳~49歳 381万円
50歳~54歳 369万円
55歳~59歳 356万円

転職活動をする際には、年代別平均年収を基準に見て、より高い年収を狙いましょう。

基本給だけではなく、手当てや内訳・ボーナスの金額に注意

給料面で注意しなければならないのが、基本給だけではなく手当てや内訳、ボーナスなどの賞与を含めた年収として考えることです。

たとえば手当てで考えると、住宅手当や社員寮の存在は独身で1人暮らしの調理師にとっては、月に数万円の差が出てくる大きなポイントになることでしょう。
しかし、基本的には基本給を多くもらえる職場を選ぶべきです。

理由は基本給が多い・少ないの差で

  • ボーナス・賞与の金額が変わる
  • 残業代や退職金に差が出る

からです。

ボーナスや賞与をはじめ、残業代や退職金は基本給の金額をベースに計算されます。
年収や月収が同じでも基本給が異なると、最終的にもらえる手取りが変わってくるので、基本給が高い職場を選びましょう。

年代による年収の上がり方を把握しておく

職場によっては、最初は年収が高くても昇給の伸び率は低いことや、逆に給与が安い場合でも昇給しやすいことがあります。
特に「次の職場では長く勤めよう」と考えている場合には、トータルでどちらが得か考えることが必要です。

年代別の賃金モデルを聞けるのがベストですが、面接や求人募集の情報では分からないことがほとんど。
失敗しないためにも、調理師の転職に強い求人サイトを活用して、参考にしたり情報収集をしましょう。

キャリアアップできるか

調理師が転職する際の2つ目のポイントが、キャリアアップについてです。
調理師として仕事を始めて、下積みや研修期間に先輩から指導を受けてひと通りの仕事を経験し、1人前になった後は後輩を指導・教育していく立場になります。

一般的には20代半ばになってくると、

  • 今の職場で管理職を目指すか
  • 特定の料理をより専門的に学ぶか

といった選択肢が出てきます。
20代はあなたの適性ややりたいことが定まってくるタイミングでもあり、そういった意味でも20代での転職はひとつの大きな転換期です。

キャリアアップを考えたときには、

  • 自分がやりたい料理を学べる職場か
  • 資格取得に前向きな職場か

などのあなたにとってメリットのある職場かどうか、チェックしましょう。

特に今後のキャリアアップに強い味方となるのが資格取得です。
将来の資格取得を視野に入れて転職する場合は、資格取得に対して理解のある職場を選びましょう。
資格によっては実務経験だけではなく、研修や講座受講が必要な場合があるからです。

会社や病院・施設などの考え方によっては、資格取得のための補助金を出したり、研修や講座受講日は出勤扱いにしてくれるなどバックアップ体制があるところも。
できるだけ支援体制の整っている職場を選ぶことが重要です。

調理師に役立つ資格一覧はこちら

職場の人間関係が良いか

調理師が転職するときのポイント3つ目は、職場の人間関係が良好かどうかです。
調理師はハードワークだけではなく、調理場全員と協力して仕事をするため、職場の人間関係は非常に大切です。
そのため調理師の中には、人間関係に大きなストレスを感じたり、最悪の場合精神的に追い詰められて心を病むケースも珍しくありません

もちろん、どんな仕事にも人間関係の悩みは尽きません。
しかし特定の人との関わりや相性が苦痛であるのであれば、思い切って転職して、あなたが気持ちよく働ける職場へ移るのもひとつの手段です。

面接などでは転職先の職場の人間関係まで分からないので、転職サイトを活用してアドバイザーに聞くようにしましょう。
経営者や店長の人柄、離職率や雰囲気、評判などの内部情報に詳しいので、安心して転職活動を進められますよ。

仕事とプライベート・家庭が両立できるか

調理師が転職するときの最後のポイントは、仕事とプライベート・家庭が両立できるかどうかです。

20代の調理師は若いということもあり、日勤だけではなく早番や遅番のシフトもこなしていきますが、調理師は立ち仕事が中心であるにも関わらず残業も多い仕事です
職場によっては休みも少なく、休日出勤をせざるを得ないところもあります。
20代後半になってくると疲れも感じるようになり、今の働き方に限界を感じる人も多いでしょう。

また結婚を具体的に考え出す人も多く、女性は出産も視野に考える時期です。
そのため仕事とプライベート・家庭の時間を確保するために、転職を考える人が増えます。

調理師は早番や遅番が多い職種でもありますが、日勤だけで働ける職場もあります。
プライベートや家族との時間を確保するためにも、日勤希望で転職活動をする人も多いです。

20代の調理師におすすめの転職サイト

20代の調理師が転職するときに考えるべきポイント・注意点を紹介しましたが、実際には年収や人間関係など、個人では分からないことばかりです。
転職を失敗しないためにも、調理師に関する転職に強い経験豊富なアドバイザーやリアルな内部情報、口コミや評判を把握している転職サイトが非常に参考になります。

また将来に渡ってのキャリアプランやキャリアステップを自力で考えるのは意外と難しく、職場の先輩や同僚にも聞きづらいものです。
調理師に特化した転職サイトには、たくさんの調理師の体験談やモデルとなる実例が掲載されています。
経験豊富なコンサルタントが相談にも乗ってくれるので、心強いサポーターを得られますよ。

20代の調理師におすすめな転職サイトは、

  1. 20代の転職に特化している
  2. 転職サービスが充実している
  3. 調理師をはじめとする飲食・外食産業に特化している

の3つがポイントです。

以下で紹介する転職サイトは無料で利用できるのはもちろんですが、サービスの質や量、実際に使った調理師の満足度が高いです。
また、転職サイトは2社から3社と複数利用することで、よりあなたに合った仕事を見つけ出すことが可能となります。

マイナビジョブ20’s

マイナビジョブ20'sはマイナビ唯一の専門転職エージェントです。※画像は公式HPよりお借りしています

「マイナビジョブ20‘s」はマイナビ系列の転職サイトで、20代専門の転職サイトです。

20代での転職は、特に20代前半で転職をしようとすると

まだ2年から3年しか働いていないのに
雇ってもすぐに辞められるのでは

と採用担当者に敬遠されることがあります。

しかし20代の転職に特化した「マイナビジョブ20‘s」は、求人のすべてが20代。
つまり、はじめから採用担当者に「20代だから」と感じられるデメリットはすべて払しょくされているのです。

さらに非公開求人が80%を常に超えており、自力で転職活動をしていたのでは出会えない好条件の求人も見られます

  • 適性診断
  • キャリアカウンセリング
  • 求人紹介
  • 面接対策
  • 履歴書・職務経歴書の添削
  • 日程調整をはじめとした企業とのやり取りを代行
  • 内定後の入社交渉の代行

上記のサービスがすべて無料で利用できるので、20代で転職を考えているあなたにとって非常に有利に転職活動を進めることができます。

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20代・第二新卒・既卒向け転職エージェントのマイナビジョブ20’s(トゥエンティーズ)

リクルートエージェント

サポート1 市場価値を把握する手助けをします! あなたの強みを分析し、転職を成功に導きます!
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「リクルートエージェント」はリクナビで有名なリクルート系列の転職サイト。

リクルートエージェントを利用するメリットは、以下の通りです。

  • 業界最大級の非公開求人数
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  • 務経歴書・履歴書などの書類の添削をしてもらえる
  • 独自に分析した業界・企業情報の提供が得られる
  • 志望企業への推薦をしてもらえる

中でもリクルートエージェントを利用する最大のメリットは、何といっても利用者の80%もの人が満足している「面接力向上セミナー」に無料で参加ができること。

20代ならではの質問の回答例を学べる機会になるので、転職活動に役立つこと間違いなしです。

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クックビズ

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クックビズは調理師をはじめ、料理人やシェフ、パティシエといった飲食・外食産業に特化した転職サイトです。
店長志望やマネージャーなど役職者の求人も豊富で、調理師としてキャリアアップを目指す人にはうってつけのサイトとなっています。

飲食・外食産業に特化しているため、調理師ならではの履歴書や職務経歴書の書き方、面接の対応にも詳しいです。
業界No.1の求人数を誇っているので、調理師でのキャリアアップを目指した転職をするのであれば外せない転職サイトと言えます。

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飲食特化の転職支援サービス【クックビズ】

クックビズについて詳しく知りたいあなたへ

20代の調理師が転職を成功させるためのコツ

20代の調理師が転職に失敗せずに成功するためのポイントです。

  1. なぜ転職したいのか、理由を明確にする
  2. どんな職場が自分に向いているか分析する
  3. 転職サイトを利用して、20代ならではのデメリットをメリットに変える

20代の転職はデメリットが多いように感じるかもしれませんが、実はあなたにとってメリットがたくさんあります。

早い段階で今の職場に見切りをつけて転職することで、

長く勤めることができる
 ↓
キャリアアップできる
 ↓
年収・退職金が増える

という良いサイクルが出来上がります。

今の職場に長く居続けることは、あなたにとって良いことでしょうか?

中途採用は新卒とは違い、早い者勝ちです。

後悔しないためにも、20代という若さを武器に転職をして現状を打破しましょう!