調理師・シェフ

【調理師】30代で年収300万円台は低い!給料を500万円以上もらうために必要なことは?

調理師って仕事が大変な割には、給料が低すぎる・・・

30代で年収がやっと300万円台って、低すぎる・・・

安い給料に不満を感じながら働いている調理師・コックは多くいることでしょう。

今回は30代の調理師が、給料を500万円以上もらうために注意すること、対策について紹介していきます。

今の調理師の時代背景を知り、うまく行動することで年収500万円は達成できますよ。




調理師30代の給料の平均額・相場は?

調理師の年代別の平均年収は、以下の表の通りです。

年代 平均年収
20歳~24歳 263万円
25歳~29歳 299万円
30歳~34歳 335万円
35歳~39歳 361万円
40歳~44歳 369万円
45歳~49歳 381万円
50歳~54歳 369万円
55歳~59歳 356万円

一般企業で働くサラリーマンや会社員と比べるととても低く感じますが、中には30代でも年収1000万円以上稼ぐ調理師もいます。
調理師の仕事は「経験」と「技術」がすべてなので、あなたの腕前によっては高い給料を支払って頂けることも少なくありません。

それでも調理師の30代の平均年収が300万円台、月収ベースで20万円から25万円というのは、普段1人で生活するのにもギリギリの金額です。
将来結婚や、子どもを欲しいと欲しいと考えている場合は、さらに心もとない給料ですよね。

次に、調理師の給料はどのようにして決められているのか見ていきましょう。

調理師の給料の決め方

調理師の給料は、会社やお店によって決まり方がさまざまです。
病院や給食会社の調理師であれば、勤続年数や経験によって基本給が上がるシステムが多いですし、一方でホテル・レストランの料理人やシェフは、技術や腕前によって昇給していく体制のお店が多い傾向にあります。

早く給料を上げたいのであれば、技術や仕事の対する姿勢、取得した資格などを正当に評価してくれる会社やお店で働くことをおすすめします。

勤続年数や経験だけで給料を決められると、どれだけ努力して頑張っても、昇給するにはかなりの時間を費やしてしまいます。
しかし技術や腕前であれば、あなたの頑張り次第で給料をアップさせることが可能です。

勤続年数や経験以外で給料を決める場合、どんな基準で決められるの?

実際に勤続年数や経験以外で昇給する方法を、詳しく見ていきましょう。

調理師としての技術向上

調理師として勤めている経験を積んで転職すると、自然と相応の技術力を身に付けることができます。
年収を落とすことなく働くためにも、きちんとあなたの腕前や技術を評価してくれる求人を選ぶことがポイントです。

調理師以外の保有資格

調理師免許以外にも、料理や食に関する資格を持っていると、昇給・評価に違いが出てきます。
なかでも有利になる資格・免許は

  • 栄養士・管理栄養士
  • フードコーディネーター
  • 専門調理師

などが挙げられます。

国家資格に限らず、民間で取れる検定でも、持っているのと持っていないのでは違ってきます。
もちろん、知識はあっても資格・免許がないのも同じです。
あなたが働いている職場で、給与を決めるときに有利になる資格があるのであれば取得しておきましょう。

職場での役職

調理師をはじめとする飲食業界でも、もちろん役職は存在します。
病院や給食会社であれば、主任や室長。
ホテルやレストランでは、シェフやスーシェフなどがあり、役職が付くと給料も上がります。

ちなみにシェフは店内の料理をすべて取り仕切る調理師のことで、いわば総料理長・職場のトップです。
スーシェフは、副料理長を示しています。
有名なホテルでシェフになると、名前が広告として全面に出ることもありますよ。




調理師が30代で年収・給料をあげるためにやることとは

調理師は「年収が低い」「下積み・修業期間が長い」と言われていますが、一方で年収1000万円以上を稼いでいる調理師もいるというのも事実です。

「調理師としての仕事が好き」「これからも調理師として腕を磨きたい」と思っているのであれば、調理師として生活するためにもまずは給料アップを目指しましょう。

具体的に、どうすれば給料アップができるの?

調理師として給料を上げるためにやるべき6つのことを、詳しく紹介します。

給料アップの交渉をする

調理師の給料は勤続年数での昇給だけではない場合、店長やオーナー、上司の裁量ひとつで決められます。
勤続年数だけであれば残念ながらどうすることもできませんが、人事評価制度のシステムが採用されている場合は間違いなく、給料アップの交渉は可能です。

給料アップの交渉なんて、そんなのしてもいいの?

調理師の世界に限らず、今はどんな業種でも自分の給料を交渉するのはよくある話です。
世界を見てみれば、調理師は自分のスキルが商売道具なのですから、給料交渉は当たり前となっています。

どうやって給料アップの交渉をするの?

調理師の給料アップの交渉に有効なことは、

  • あなた自身の仕事の役割をきちんとこなせているか
  • 自分の仕事以外に、どんなことを職場に貢献しているか
  • 腕前を上げるために取り組んでいることは何か
  • 職場の売り上げに貢献したことは何か

あなた自身の仕事をこなしているのは当然、かつプラスして何をしているのかが重要になってきます。

とくに職場の売り上げに貢献しているのであれば、給料アップに対してアピールがしやすいですが、それ以外にもあなた自身を高めるために取り組んでいることや、職場に貢献していることを話しましょう。

スキルアップする

調理師をはじめ、飲食業界や外食産業でもブームが存在します。
食に関するトレンドは日々変化するので、常に調理師は勉強し続けなければいけない職種です。
知識を広げたり、資格を取って学ぶことでスキルアップにもつながるので、興味のある分野は積極的に取得していきましょう。

いまの職場では有効でなくても、転職を考えたときには希望の仕事先では採用に有利になることもあります。
決してムダになることはないので、早めに保有しておくことをおすすめします。

役職者を目指す

調理師や料理人の世界にも、役職が存在します。
今の職場でも役職を得ることで、確実に年収は10万円以上アップすることでしょう。

しかし、職場によっては「先輩が多くて、なかなか自分に役職が回ってこない」というケースもよくあります。
そんな場合は、あなたの今までの経験や知識を活かして、役職付きの転職をおすすめします。
調理師の求人では「店長候補募集」「シェフ募集」があるので、応募して転職することで年収アップにつなげられます。

海外赴任も視野に入れる

和食料理人の方に限られることですが、今は世界中で日本食がブームになっていることから和食の料理人は好待遇での働き口がたくさんあります。
あなたが働いている会社によっては、海外に支店・店舗があるかもしれませんね。
海外ですし職人や和食を料理している方は、日本で働くよりも給料が高く、労働時間は短い傾向にあります。

日本の企業からの赴任ということであれば、労働ビザや住居の心配もいりません。
また日本食を提供しているお店は、治安が良い場所や高級街が多いので、トラブルに巻き込まれる恐れも日本並みに限りなく低いというのも安心です。

独立・起業する

調理師として給料アップを目指すのであれば、独立して自分のお店を持つこともひとつの方法として非常に有効です。
「いつかは自分のお店を持ちたい」と思いながら調理師として働いている人も多いと思いますが、ふつうに調理師として働いているのであれば給料からの貯金は難しいと感じることもあるのではないでしょうか。

腕に自信がある人、人脈がある人は思い切って独立して、あなた自身のお店を持つことを検討してみるのも調理師としての成功につながります。

働く場所を変える

あなたが今働いているのが給食会社や個人店であれば、ホテルや結婚式場、レストランへの転職で大幅な給料アップが見込めます。
個人経営店ではオーナーの技術や店舗運営など近くで学べるというメリットがある一方で、どうしても収入の面ではホテルや結婚式場などと比べると劣ります。

働く場所によってメリット・デメリットはありますが、収入面を考えるのであれば、より稼げる職種に転職するのも方法のひとつです。




調理師が30代から年収・給料をアップできる求人の探し方

30代の調理師が年収をアップさせるために転職をしたとしても、ブラック企業に就職してしまっては今までの経験を加味してもらえない場合や、新卒と同じ給料からのスタートとなってしまい、転職する意味がありません。

調理師の大半が活躍する飲食業界や外食産業では、とくに調理師の人手不足が深刻で、いまはどの業種よりも求人数は多くなっています。

逆に多くなり過ぎて、どの求人案件が待遇が良いのか比較するのが難しいくらいです。

しかし、良い求人を見つけるにはコツがあります。
給料アップを目指す転職であれば、求人案件を見るときに「ある特徴」を見れば、今よりも給料は良くなり生活は豊かになりますよ。

基本給や給与相場が今よりも良いところを探そう

同じような個人経営の飲食店であっても、腕のいい調理師を探している、または人材を確保して事業拡大を考えているお店であれば、仕事内容は同じでもほかのお店と比べると給与相場が高く設定されている傾向にあります。

最近調理師は人手不足により、給料は高騰しています。

中でも30代調理師は即戦力として期待できるので、相場よりも高い給料を支払ってもらえる可能性がかなり高いです。
求人の給与欄に書かれている金額に注目して、希望のお店を探しましょう。

また、「月給25万円から30万円」と書いている場合は注意が必要です。
この場合、「月給」の中には基本給以外にも資格手当てや残業代などの諸手当が含まれています。
基本給が低ければ、賞与が出てももらえる金額は少ないということです。
給与の中でも、基本給はいくらなのか、注意して見るようにしましょう。

ボーナスや昇給制度を確認する

調理師の職場で、きちんと労働条件をはじめとする賃金や公休日数を書面にしてくれるお店は、特に個人店では多くありません。
あなた自身が損をしないためにも、必ず入社前には店側と確認をしましょう。
特にボーナスあり・なしは、年収に大きく影響するので、よほどの理由がない限りボーナスや賞与のないところで働くことはおすすめしません。

求人を見るときは「賞与は業績による」と書かれている求人は避け、昨年度の実績を書き示している案件を選びます。
これは

  • 実際のボーナスは寸志程度の金額だった
  • 業績不振を理由に支給されなかった

などのトラブルを避けるためでもあります。

昇給についても毎年どれくらい金額が上がるか、何年勤続でいくらもらえるか、モデルケースを確認するべきです。

調理師30代からの給料・年収の上げ方とは

調理師が30代から給料アップを目指すためには、

  1. 会社と交渉する
  2. スキルアップする
  3. 役職者を目指す
  4. 海外赴任する
  5. 起業・独立する
  6. 転職する

の6つの方法がおすすめです。

とくに今は調理師不足のため、転職をすることで今の職場よりも好待遇を手に入れることが簡単になっています。

年収を300万円台から500万円台まで、一気にアップさせたい!
給料だけじゃなくて、休みも労働時間も変えたい!

転職をすることで、あなたが働く労働条件を変えることができます。

あなたが働いている会社の労働条件を変えることはできませんが、あなたが働く会社を変えることは簡単です。

今よりも好条件で働くための方法の1つとして、ぜひ検討してみましょう。

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